【妖精伝姫】というカテゴリーのカードで、可愛らしいイラストの《妖精伝姫ーシラユキ》
その可愛さとは裏腹に、容易な召喚方法と汎用性の高い効果で、相手プレイヤーを苦しめます。
【妖精伝姫】というテーマとしてではなく、このカード単体での出張が多く、さまざまなデッキに採用されては活躍してきました。
この記事では、そんな《妖精伝姫ーシラユキ》について詳しく知りたい方向けに、
- 《妖精伝姫ーシラユキ》の5つの強み
- 《妖精伝姫ーシラユキ》と相性の良いカード
このテーマで書いていこうと思います。
《妖精伝姫ーシラユキ》の5つの強み
裏守備効果が汎用性バツグン
《妖精伝姫ーシラユキ》は、召喚・特殊召喚に成功した場合に、相手フィールドの表側表示のモンスター1体の表示形式を裏側守備表示に変更することができます。
相手のモンスターを裏側守備表示にできれば、そのモンスターの効果はなくなり、たとえ「効果破壊耐性」を持っていたとしても、裏側のままなら破壊できるようになります。
つまり、《妖精伝姫ーシラユキ》で1度裏側守備表示にすることで、破壊できなかったモンスターなどを突破できるようになります。
墓地から特殊召喚できる
このカードは、墓地に存在する場合に、自分の手札・フィールド・墓地からこのカード以外のカードを7枚除外することで、墓地から特殊召喚することができます。
手札・フィールドのカードを2枚以上コストにしてしまうと、枚数的に損することになるので、主に墓地のカードを除外して特殊召喚しましょう。
すでに使い終わって再利用の可能性がないカード、例えば《ハーピィの羽根帚》などをコストとして墓地から除外すると、無駄なく使うことができます。
また、7枚というと結構大変に思えますが、墓地にカードが落ちやすいテーマに採用することで、特殊召喚しやすくなります。
墓地から特殊召喚することによって「裏守備効果」発動
《妖精伝姫ーシラユキ》は、1つ目の「召喚・特殊召喚成功時の裏守備効果」と2つ目の「カード7枚除外して特殊召喚」する効果の相性がよく、2つ目の効果で特殊召喚することによって、1つ目の「裏守備効果」へと繋げることができます。
特殊召喚効果は「誘発即時効果」なので、相手ターンにも発動することができます。
相手ターンに発動することによって、相手のシンクロ・エクシーズ・リンク召喚を防ぐことができたりします。
シンクロ・エクシーズ・リンク召喚は、モンスター情報が分かる表側表示の場合しかできないので、相手がモンスターを並べて、シンクロ・エクシーズ・リンク召喚をしそうになった時に、この《妖精伝姫ーシラユキ》を特殊召喚して、相手モンスターを裏守備にすることで、シンクロ・エクシーズ・リンク召喚を防ぐことができます。
また、相手モンスターの攻撃宣言時に発動することで、その攻撃をストップさせるといった使い方もできます。
1ターンに1度ではないので、何度も特殊召喚できる
《妖精伝姫ーシラユキ》の「特殊召喚効果」と「裏守備」効果はターン1ではありません。
なので、コストさえ払えれば1ターンに何度も特殊召喚でき、1ターンに2回以上特殊召喚されればその度、相手モンスターを裏守備にできます。
また、こちらの《妖精伝姫ーシラユキ》の「特殊召喚効果」に、相手が《墓穴の指名者》をチェーンして、こちらの墓地の《妖精伝姫ーシラユキ》を除外しようとした時に、さらに《妖精伝姫ーシラユキ》の「特殊召喚効果」をチェーンすることもできます。
その場合、最後にチェーンした《妖精伝姫ーシラユキ》の効果が1番最初に解決し、《妖精伝姫ーシラユキ》が自分フィールドに特殊召喚され、次に解決する《墓穴の指名者》の効果が解決する時には、《妖精伝姫ーシラユキ》は墓地にいないので、《墓穴の指名者》は不発になり効果は無効化されます。
相手が《D.D.クロウ》を使った場合も同じで、《D.D.クロウ》の効果にチェーンすることで、その効果を不発にさせます。
除外されると発動する効果のトリガーになれる
最後の強い点は、除外された場合に効果を発動するカードのトリガーになれるという点です。
これまでは、《妖精伝姫ーシラユキ》自身の方に注目して見てきましたが、今回は除外される側のカードに注目します。
遊戯王には、除外されると効果を発動するカードも多数存在し、そのカードたちを《妖精伝姫ーシラユキ》の効果で除外することによって、それらのカードの効果を発動することができます。
つまり、《妖精伝姫ーシラユキ》が効果発動のトリガーになるのです。
除外されると効果が発動するカードの例として、【不知火】というテーマがあります。
「不知火」モンスターは、除外されることで効果を発動することができ、本来は《妖刀ー不知火》と一緒に墓地から除外シンクロすることで、効果を発動しながら戦うテーマです。
「不知火」モンスターの中には、除外されることで相手の表側表示のカードを破壊できる《不知火の宮司》や、デッキから1枚ドローし、その後、1枚捨てる《不知火の武部》などが存在します。
これらのモンスターを一気にまとめて除外することで、複数の効果を使うことができます。
このように、除外された場合に効果を発動するカードのトリガーになれるというのも《妖精伝姫ーシラユキ》の強さの1つです。
《妖精伝姫ーシラユキ》と相性の良いカード
ライトロード系のカード
【ライトロード】のカードは、テーマの特性上、墓地に大量のカードが溜まりやすくなっています。
「ライトロード」デッキのエースカードである《裁きの龍》は、自分の墓地に「ライトロード」モンスターが4種類以上の場合に特殊召喚することができます。
そのため、「ライトロード」カードには、発動時のコストとしてデッキの上から数枚カードを墓地へ送るカードや、自分のターンのエンドフェイズ時にデッキの上からカードを墓地へ送る効果を持ったカードが多数存在します。
なので、墓地にカードが落ちやすく、《妖精伝姫ーシラユキ》のコストとして使用できるため、【ライトロード】と《妖精伝姫ーシラユキ》は一緒に採用されることが多いです。
また、レベル4というのも相性の良いポイントで、【ライトロード】のエクシーズモンスターである《ライトロード・セイント ミネルバ》はランク4なので、「ライトロード」モンスターを1体出した後、《妖精伝姫ーシラユキ》を墓地から特殊召喚することで、簡単にレベル4が2体並び、《ライトロード・セイント ミネルバ》をエクシーズ召喚することができます。
隣の芝刈り
「ライトロード」デッキの形の1つとして、《隣の芝刈り》を採用した「芝刈りライロ」というデッキが存在します。
《隣の芝刈り》は、自分のデッキの枚数が相手のデッキよりも多い場合に、相手のデッキの枚数と同じになるように、自分のデッキの上からカードを墓地へ送るという効果の魔法カードで、このカードを使うことにより、一気に墓地を増やすことができます。
遊戯王では、デッキの枚数を40〜60枚にする必要があり、基本的には、デッキの下限ギリギリの40枚で組むのがいいとされています。
これは、デッキの枚数が少ない方が、欲しいカードが手札にくる確率が上がるためです。
それを逆手にとって、自分は60枚でデッキを組み、そこに《隣の芝刈り》を入れることで、20枚もの差が生まれ、一気に20枚のカードを墓地へ送ることが可能です。
それにより、《妖精伝姫ーシラユキ》のコストを大量に稼ぐことができます。
不知火系のカード
先ほど少し紹介した【不知火】も、《妖精伝姫ーシラユキ》と相性の良いカードです。
《妖刀ー不知火》《逢魔ノ妖刀ー不知火》を除くメインデッキの「不知火」モンスターには、除外されると発動する効果が備わっています。
墓地に行った「不知火」モンスターをコストに《妖精伝姫ーシラユキ》を特殊召喚することで、どちらの効果も発動でき、効率よく展開することができます。
今紹介した【ライトロード】と【不知火】と《妖精伝姫ーシラユキ》を合わせた「不知火ライロ」というデッキもあり、「ライトロード」カードで墓地へ送った「不知火」モンスターを《妖精伝姫ーシラユキ》で除外するという動きができるため、かなりシナジーが生まれるデッキとなっています。
まとめ
以上が《妖精伝姫ーシラユキ》についての説明になります。
《妖精伝姫ーシラユキ》は単体での出張が多く、特に「墓地にカードが溜まりやすい」系のデッキや、「除外をしながら戦う」系のデッキに採用できます。
召喚方法も簡単で、効果も汎用性が高く使いやすいです。
ぜひ使う際の参考にしてみてください。